インフルエンザ

インフルエンザの原因

インフルエンザの原因インフルエンザウイルスが、気道の粘膜に感染して発症します。感染は、すでに発症している方のくしゃみなどによる飛沫感染や、ウイルスが付着したドアノブなどに触れた指を介して口や鼻にウイルスが付着する接触感染によって起こります。

受診の際のご注意

インフルエンザに感染している可能性がある場合、受診する際には必ずマスク着用をお願いしています。

インフルエンザの感染者数と致死率

インフルエンザの感染者数と致死率毎年、日本国内でのインフルエンザ感染者数は1千万人程度とされています。そして、インフルエンザがきっかけで亡くなる方は超過死亡を含めて1万人程度とされているため、致死率は0.1%未満です。

症状

症状最初に高熱が出て、その後にのどの痛み、頭痛などの症状を起こします。かぜに比べると急激に高熱が出る印象があると思いますが、インフルエンザでも37度台前半程度しか熱が出ないケースもあります。熱が低めでもインフルエンザが疑われる場合には、受診をおすすめします。

検査

綿棒で鼻の奥の粘膜を擦って調べるインフルエンザ迅速検査が有効です。10分程度で、A型陽性・B型陽性・陰性という結果が出ます。発症後の早期にこの検査を受けることで効果的な治療につながります。

診断

検査結果によって診断しますが、発症(発熱)したばかりの場合はウイルスの数が少なく、検査をしても陰性になってしまうケースがあります。一般的に、感染(発熱)してから12時間経過しないと正しい結果が得られない可能性があります。そのため、陰性でも感染が疑わしい場合には、再検査が必要です。

治療法

抗インフルエンザウイルス薬の内服薬や吸入薬などによる治療を行います。複数の抗インフルエンザウイルス薬があるため、ウイルスの型などに合わせて適切なものを処方します。抗インフルエンザウイルス薬はインフルエンザウイルスの増殖を防ぐため、発症してから増殖が終了するまでの48時間以内に用いることで効果が見込めます。
なお、症状が強い場合には、対症療法として解熱鎮痛剤、咳止め薬、痰を切る薬などを用いることもあります。

予防

予防接種が最も高い予防効果を期待できます。日常生活では、うがい、石けんによる手洗い、マスクの正しい着用なども重要です。

インフルエンザに感染した際の注意点

インフルエンザは発症(発熱)してから48時間でウイルスの増殖が終了します。抗インフルエンザウイルス薬は、ウイルスの増殖を抑える効果があるため、発症してからの48時間以内に使用することで効果が期待できます。

学校保健安全法では、「解熱後2日を経過(幼稚園児は解熱後3日)」かつ「発症後5日を経過」している場合に、登校・登園が許可されるとしています。

職場では法律に基づいた規定はありません。ただし、会社が独自に規定を設けていることも多く、その場合は上記の学校保健安全法に準じているケースが多くなっています。

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